天の川は、枝が空に向かってまっすぐに伸びる珍しい品種です。花自体は淡紅色の八重咲きで、その美しさは逸品です。そのため切花として使われることも多いです。

仙台枝垂れは、八重・桃色の花が咲きます。サトザクラ系です。

八重紫は、八重・青紫がかった紅色の花が咲きます。

一葉は、丸い花弁の八重咲きです。優しい色合い、花形、バラのような八重咲きが人気の理由で、新宿御苑の中では代表的な桜です。

アーコレードは、秋と春の二季咲きの冬桜です。花は大輪、半八重咲きで淡い紅色です。花びらはハート形で、かわいらしさがあります。若木から花付きが良く、見応えがある桜です。

須磨浦普賢象は、大輪の八重咲き種です。淡い黄緑色の花色が特徴で、そののち開花が進むと、徐々に赤みが出てくるという珍しい品種です。

関山は、里桜の代表的品種です。病害虫に強いこと、成長が早いこと、都市環境にも対応することから、ソメイヨシノに次いで広く植栽されている桜です。

兼六園菊桜は、サトザクラ系サクラで、花は淡紅色の大輪系菊咲きの二段咲きの品種です。花弁が300枚に達することもある菊咲きの桜で、非常に重厚感があります。外側の花弁は淡紅色で、中心部は濃紅色です。咲き進むにつれて花色は白へと変わってゆきます。

旭山桜はミニ盆栽で人気の品種です。成木でも3mくらいで成長が止まり、たくさん花をつける品種です。一才桜とも呼ばれることがあります。

鬱金桜は、サトザクラの栽培品種です。淡黄緑色で、八重咲き・大輪の花を咲かせる珍しい桜です。花弁が20枚前後に達します。

手毬は、淡紅色の大輪花が手毬状に咲くことから、名付けられました。花の塊がとても豪華な桜です。

濃彼岸は、花は淡紅紫色で八重咲きの彼岸桜です。名前のとおり、彼岸の頃に咲き始めます。咲き始めは花色が濃く、とても美しいのが印象的です。

平安枝垂は、薄桃色の八重咲き枝垂れ品種です。花は薄桃色の八重で、大きく成長した樹木の満開はとても見ごたえがあります。

松月桜は大島系で、大輪の花を咲かせる桜です。八重咲きのさくらで、外弁は薄い紅色ですが、内部は白色です。花弁は20〜30枚くらい、花径は5cmくらいです。

八重紅枝垂は小輪、八重咲きで淡紅色のさくらです。八重紅枝垂れは桜の中でも最終樹高3〜5mと比較的高くならないので、庭などに植えやすい桜です。

八重紅大島は大島桜系のサクラで、大輪の花を咲かせる八重咲きのさくらです。開花初期は淡紅色ですが、やがて脈があらわれ、ピークを過ぎるとかなり赤くなります。

八重寒緋桜は中国南部から台湾、琉球列島に分布している寒緋桜の八重咲き品種です。桜の中では一番赤色が濃い品種で、よく目立ちます。花は筒状で、一重の寒緋桜と同じく完全に開くことはありません。